地域のイイモノ再発見!デザイン探訪

こんにちは。少し前ですが、GWに一人旅したい!って思いつき、急遽旅に出ました。なぜこんな気持になったかと言いますと、会社では締切に追われる日々なので、その反動で自由を感じたくなったのでしょう。ということで、慣れない時刻表と格闘しながら、茨城の日立市にやってきました。

世界で最も美しい駅舎の一つである日立駅

今回日立に決めたのは、都心から比較的近い、日立駅からの海の絶景を見たいという理由です。昼頃に日立駅に着きましたが、駅は全面ガラス張りで、その開放感に驚きました。まさに海の上に浮かんでいるガラス箱のよう、という表現がぴったりです。日立市出身の建築家 妹島和世さんがデザイン監修をし、数々の賞を受賞している駅ということも納得でした。

海に沿って少し歩いてみると、昭和活版所という建物が。仕事柄印刷関係の方ともやり取りが多いので気になったのですが、何よりもそのレトロな外観が目に留まりました。詳細をネットで調べてみるとオーライタローさんが、この建物を描いているのを知りました。オーライタローさんは普段街で何気なく目にする古い建築を、独自の視点から描く画家さんです。私は学生の頃、オーライタローさんの個展を見たことがあり、さすが絵にして残しておきたくなる建物だなと、嬉しくなりました。

(右画像)クレジット:「日立昭和活版所」オーライタロー

日立市の駅前の「ぷらっといばらぎ」というアンテナショップには、茨城のお土産などが沢山並んでいます。店内に置いてあった新田次郎の「ある町の高い煙突」という小説は、日立鉱山の煙害問題の解決に向けて企業と地元の青年たちが苦闘する姿を描いています。今年映画化もされたそうです。是非読んでみたいと私も購入。

駅名のデザインがおしゃれすぎる!ひたちなか海浜鉄道

ホテルで荷物を広げ、筆を忘れたことに気が付きました。旅の大きな楽しみの一つが絵を描くことだというのに。ネットで画材店を検索し、歩いて20分程の場所に筆を扱っている画材屋さんを見つけました。あいにく大雨に見舞われながら、やっと到着。現在は画材店の方は閉めていて、アトリエ・ド・エリスという絵画教室を中心とされているようです。ちょうど絵の整理をしている途中だったそうで、素敵な絵を沢山見せて頂きました!フランスなどを周り描かれたというスケッチは、筆さばきが巧みで、私もこんなふうに描けたらと思わずにはいられませんでした。

アトリエ・ド・エリス/えりす画材店

〒317-0055茨城県日立市宮田町2-6-8
TEL(0294)22-7157 FAX(0294)22-7162
HP http://www.net1.jway.ne.jp/enogu/

その後、ひたちなか海浜鉄道に乗るために水戸へ。ひたちなか海浜鉄道は、湊線で勝田駅から阿字ヶ浦駅を結んでいます。途中ネモフィラで有名なひたちなか海浜公園を経由するので、電車内は結構な人がいて賑わいをみせていました。のどかな田園の中を走る電車ながらも、それぞれの停車駅には特色がありました。そして駅ごとに駅名のデザインがすごく凝っているんです。まずは反射炉を見に、那珂湊駅に向かうことにしました。

後半へ続く