第一回 お国自慢コンテスト

地方の良さを知ろう、愛を語らおう!ついでにデザイナーに必要なプレゼン力を鍛えよう!ということで始まったこのコーナー。第一回目は「お土産」です!今回はプレゼンター5名、審査員7名が参加してくれました。
お土産の美味しさだけではなく地域性やプレゼンターのアピール力も試されるこの企画。果たして栄冠の一位は誰の手に…!?

エントリーNo.1/宮城代表 Rさん

「仙台ひとくちずんだ餅」

15個入り1,800円(税別)

仙台といえばずんだということで!
ずんだは家でも普通に作って食べるような馴染みの深いものなのですが、今回は喜久水庵(きくすいあん)という、おいしい和菓子をたくさん作っている地元の和菓子屋さんのお餅をご紹介したいと思います。
こちらのお店は「喜久福」というすごくおいしい大福もあるのですがその分日持ちがしないので、それに近くて日持ちがする・常温で持ち運べるお菓子ということでこちらを選びました。
風呂敷パッケージで見た目もかわいいのでお土産にとってもオススメです!

「パッケージかわいい~!人にあげるのに良いね」
「一口がちょうどいいサイズ感、やわらか~い」
「おいしいし仙台らしさもあって良い」

見た目のお土産らしさと地域性が出てる点も含め、かなりの好評価!

エントリーNo.2/島根代表 Hさん

「空港はちみつ」

1瓶 2,300円(税別)

萩・石見空港の敷地内に設置されている養蜂場で採れたはちみつ。海外では空港敷地内に養蜂場をつくるのが流行っているそうなのですが、なんとこちらがアジア初の空港はちみつとのこと!
2015年につくり始めて、2017年のハニーオブザイヤーを代表者・特別賞をW受賞しています。
高津川の綺麗な水で育った花の蜜で、甘ったるくなく後味が良いです。ちなみに先日青空レストランにも紹介されました!

「めっちゃいい香り~!ものすごい蜂がブンブンきそう」
「サラサラ系の蜜でさわやか」
「甘すぎないからそのままでも飲めそう」

ランチ後でお腹いっぱいな中の試食会だったのですが、甘すぎなかったからかみんな意外とパクッと食べられました!

エントリーNo.3/福井代表 sasakama

「越前名物 亀寿堂のけんけら」

100g(一袋) 430円(税別)

けんけらとは、大豆粉に砂糖を加え水飴で固めて加熱し、棒状に切ってひとつひとつ手でねじってきな粉と白ごまをかけたお菓子。材料がとてもシンプルなので子供からお年寄りまで美味しく食べられます。
地元ではそばぼうろと並んで、おばあちゃんの家に行くとあるようなお茶菓子の定番として愛されていて、最近福井県の郷土お菓子と知ったほど、福井ではポピュラーな商品です。
ちなみに「けんけら」の由来は「お殿様が献上された菓子に名前をつける際、堅い菓子を作る家来はさぞ心も堅いだろうというところから(堅家来)」だったり「剣でも斬れないほど硬い」など諸説あります。由来のとおり少し硬めの歯ごたえとさっぱりした甘さ、白ごまの香ばしさがやみつきになること受け合いです!

「おみやげというより買って家で普通にお菓子として食べたい」
「剣で斬れないってほどではない、ちょうど良い硬さ」
「早めに食べないと水飴が溶けてしなっとなる….」

プレゼン会終了後、取り寄せできないか検索するほどハマる人もいてなかなかの人気!

エントリーNo.4/山口代表 Kさん

「山口 夏みかんタルトケーキ」

(値段未確認)

沖縄のおみやげで紫芋タルトがあるのですが、それがとてもよく売れるので多分それをリスペクトして作ったお土産だと思います。
ちなみに山口県のガードレールがオレンジ色なのはみなさんご存知ですか?
なぜかというと、夏みかんがいっぱい実っているのでガードレールがそのエキスを吸ってオレンジ色に染まってしまっていて…

「これはプレゼン点数マイナスですね」

…というのは嘘で(笑)、みかんが名産なので県道のガードレールはみかん色に染めているとのこと。
みかんのが有名なので収穫量は全国で何位かなと思って調べたのですが18位でした。ちなみに全国で生産している県は21県あります。

「言わなくてもいい…!」

あ、僕が言った中で本当の話はガードレールのところだけです。
オレンジ色に染める分、もちろんお金がかかるのですが県も力を入れているそうです!


「プレゼンがひどい」
「地元の人に怒られる」
「ちゃんと味をプレゼンしてください」

プレゼンはひどい評価でしたが、試食では「ふんわりオレンジの香りがする」「しっとりしてておいしい」との好評価も!

エントリーNo.5/埼玉代表 ryokoさん

「十万石まんじゅう」

10個入 1,245円(税別)

発祥は行田で、旧忍藩。忍藩は十万石の地だったので、この名前がつけられました。
はじまりは終戦後、敗戦から這い上がるためには本物しかないと、それまではなかなか手に入らなかった砂糖を使って作られたそうです。
埼玉県民に「風が語りかけます」と言うと「うまい、うますぎる!」と必ず返ってくるほど、ずっと昔から変わらないCMで埼玉県民にはとても馴染みの深いおまんじゅうになります。
材料は北海道十勝産のあずき・特別精製純度ザラメ糖・希少価値の高い国産つくね芋・新潟県産コシヒカリと、美味しさにこだわってベストなものを選んでいる一品です。

ちなみにこちらは「翔んで埼玉」とのコラボバージョンになっていますが、通常バージョンはこちらのパッケージです。

通常盤パッケージ

有名になる前の棟方志功に先代がデザインを頼んで、広く知れ渡るために饅頭の「饅」の字を「幔」に変えて書かれたそうです。また、埼玉名物にしておくにはうますぎるということでこのコピーが生まれたというエピソードがあります。

ryokoさんまさかのYouTubeとパワポ資料を使ってのガチプレゼンで一同爆笑。
郷土愛の強さゆえ熱が入りすぎ、全てプレゼンする前にタイムオーバーに…!

ryokoさんのガチさが伝わるプレゼン資料


「埼玉の材料使ってないんかーい!」
「想像通りの味、スタンダードなまんじゅう。結構お腹にたまる 」
「こしあん派なのでうれし~想像以上においしい」

試食中もなかなかの好評価でした。

結果発表

ということで、埼玉のソウルフルード「百万石まんじゅう」が栄光の初代1位に輝きました!
ryokoさんおめでとうございます!
普段なにげなく買ったりもらったりしているお土産にも、地元らしい特徴やストーリ、あげる側の思いが込められていることがわかるとても良い機会でした!ぜひ第二回も開きたいと思います。
そして今回プレゼン力もとても大事…ということを感じたメンバーも居るかと思いますので(誰とは言いませんが…)ぜひ再チャレンジして欲しいです。

みなさんも各県に行かれた際のお土産に、ぜひご検討ください!